Thothの日誌

日々の活動や読んだ本について書き綴っていこうと思います

映像化から小説というパターンはあったけど

ある日、書店で女性同士のこんな会話が聞こえてきました。

「私って小説は基本的に映像化されたものしか読む気が起きないんだよね。映像化される前の原作を読んだ事ない」

言われてみれば私もそうでした。小説はそこそこ厚みもあり、裏表紙のあらすじと申し訳程度の目次しかないのでなかなかハードルが高いですよね。なので映像化されてから小説ではどのように描写されているのかな?と気になって本を手に取ることはありました。

11月に新海誠監督の「すずめの戸締まり」が上映されますが、その前に小説が発売されているので試しに逆パターンをやってみようかなと思う所存です。

読んで感じた印象

2022/10/12追加
単行本の真ん中まで読み進めました。ここまでで感じたことですが、新海誠監督はやはり日本神話をモチーフにしている事が多く、今回もそうなのかなと感じました。特に主人公鈴芽が要石を外し、扉から災いが飛び出してしまうので、ポケモンミカルゲみたいだなぁ(小並感)と思いました。
また、最終的に九州から東京まで旅をし、親切な方から泊めてもらうというなかなかの幸運っぷりですね。
最後がどのような結末になるか気になります。

2022/10/13追記
ネタバレになるので詳しい内容は伏せておきますが、読み進めていくと今回も人柱と言いますか、誰かの犠牲が必要になる系統の話なんですね…。まだ結末まで読んでおりませんが。
そして、新海作品は小説版の場合、一人称視点で展開することが多く、昨今の作品では主人公が他者から理解を得られないものが多いです。

読み終えました

今回のお話はおそらく東日本大震災で母親を亡くした鈴芽がその事をずっと胸に抱えながら生きていて、それに決着をつけるための物語だと感じました。
まあ、鈴芽は他の新海誠作品以上に他者を顧みずに突っ走る所があるので読んでいて「そこまで振り回してしまって大丈夫!?」と思ってしまうところもありましたが、彼女はきっと自分の事で精一杯だったのでしょう。終盤では環さんとのわだかまりも溶けていった事ですし。

小説を読む事で大体の話の流れを掴む事ができたので、上映されたら細かい動作やなかなか想像しにくい描写を確認したいと思っています。(この作品はとても摩訶不思議な事が起きるのでなかなか想像が難しい展開がありますね)

映画も観てきました


11/11に公開されたという事で11/13観に行ってきました。映画と小説はそれぞれ観る(読む)事によってお互いに補完できますね。
小説では人の思考を読む事を事細かく読み取る事ができますが登場人物の動きをイメージするのが難しいです。映画は逆に登場人物の行動が明確になりますが細かい心理描写は映像でなんとかする事が多いです。(映像作品にナレーションで事細かく説明するのはあまり良く無い事だと聞いた事があります)

改めて同じ作品を異なる媒体で味わうのも楽しみ方としてはアリだなぁと感じました。