Thothの日誌

日々の活動や読んだ本について書き綴っていこうと思います

「銀河英雄伝説野望篇」を聴きました

前回に続き、銀英伝2巻の野望篇をAudibleで聴きました。

2巻においては帝国と同盟がそれぞれ内戦を繰り広げることになりました。
帝国では皇帝が崩御し時期皇帝を擁立するための権力闘争、同盟では反乱が起きヤンが鎮圧に乗り出す、という展開でした。

全体的な印象を述べますと、登場人物たちが多数登場しますが、生死の明暗がはっきり分かれました。貴族の身分でふんぞり返っていたために市民とのパワーバランスが崩れた現実を受け入れずに市民を虐げようとして反撃にあったり、ルドルフの政治思想に反対するために同盟を成立させたのに同盟の反乱分子の主張が軍国主義の王道を行くものであったりして極端な思想(現実を顧みない思想)を持つものほど悲惨な死を遂げたなと思いました。

前巻からの変化をまとめてみると…
ラインハルトサイド

権力を持ち、キルヒアイスとは「友」の間柄では接することができなくなっていき、ラインハルトがどんどん孤独になっていくのが印象的でした。友を失い、悲しみに暮れていた間も部下たちはラインハルトという「船」が転覆しないようにどのように舵取りをしていくか話し合いをするなど、本当に親しみを込めて接することができていない間柄なのが窺えてしまうのが気の毒でした。

ヤンサイド

  • 反乱分子を鎮圧したが、その首謀者が副官フレデリカの父親だった。
  • 反乱を鎮圧するもその功績が何もしていないはずのトリューニヒトにかすめ取られてしまった。
  • 帝国からメルカッツが亡命してきて仲間に入れた。

宗教や理想を持ち出してきて人々を扇動する人に対して嫌悪感を抱くところは私も共感してしまいました。反乱分子はヤンを仲間に引き入れたがっていたようですが、ヤンとは相いれないと思いましたね。実際鎮圧してしまいましたし。