博学者 知の巨人たちの歴史を読みました
パレオな男こと鈴木祐さんがこちらの本を読んだとのことで僕も気になったので読んでみました。
レオナルドダヴィンチなど歴史上には様々な分野に興味を持ち、それぞれの分野で業績を残した方々が存在しますがそんな彼らの歴史をまとめ、彼らの生態(この表現が適切かは分かりませんが)についてまとめたものです。
結構分厚い本なので読みたいところだけ読むスタイルにしました。これ全部読むのは大変だろうな…。
博学者たちの歴史の概論
歴史書なので本書の前半はとにかく様々な博学者たちの歴史が列挙されるスタイルになっており、正直聖書のレビ記のような文体(似たような言い回しが繰り返し繰り返し使われる)で書かれているので思わず読み飛ばしたくなる人もいると思います。僕もその一人でした(笑)
生態
中盤あたりでやっと博学者たちの私生活というか、性格特性に言及するようになり僕がこの本から知りたいと思っていた「博学者たちはどのようにして様々な分野に手を出し、業績を残したのか」のヒントになる部分が出てきます。僕なりに纏めると…
- 好奇心と集中力、記憶力を持つ
- エネルギーに溢れ落ち着きがない
- 一見繋がりのなさそうな分野に移りまくるキツネ型と一定の分野の中で博識を深めるハリネズミ型がいる
- 様々なことに手を出しすぎるあまり頓挫する←レオナルド症候群と呼ばれていました
- プロジェクト多数←これは反面教師したほうがいいかも知れませんね(笑)
- 博学で業績を残す人は裕福だったり学びのアクセスが容易な人が多くやはり恵まれたものを持っている人が多め←これも残酷かも知れませんが…
多言語学習者が異様に多い
また、本書を読むと彼らは大抵様々な言語を学ぶ事が多いのに気づきます。まあ僕も当ブログでスペイン語に興味も持ちましたと記事に書いたこともありますし、それから歯止めが効かなくなって(笑)アラビア語、ヘブライ語、スワヒリ語、フランス語など様々な言語に手を出してしまったことがあるので…(教材はDuolingoです)全く人のこと言えないです。今では英語の重要性を実感して英語学習に切り替えております。
昨今の専門特化の潮流
特にスポーツ、音楽においては早くのうちに絞り込んでしまって一点集中し、他のことには手をださない事が美徳とされがちですが、Rangeという本にもある通り、様々なことを試す期間無しに絞り込むのはリスクを伴います。
まあ、博学者たちはそれとは正反対の問題に直面するわけですが…