スペイン語学習の一環としてこちらの本を読んでみました。
スペイン文学で連想すればこちらの書籍は思い浮かびますね。この本はネイティブにとっても古い言い回しが多く長編で読むのに苦労するそうですが、ヘスス・マロトさんがわかりやすい言葉に置き換え、物語のエッセンスを抜き出したものになるので「ドン・キホーテとはどのような本か」を知るにはベストな本だと感じました。また、スペイン語と日本語の対訳方式になるのでわからない単語があっても何とかなるのがいい所です。何度も登場する単語は覚えてきますしね。
Don Quijote se lanzó a ~
「ドン・キホーテは~に自分自身を投げた」→「ドン・キホーテは~に突撃した」 など
どんなお話?
マンチャ地方にいた郷士アロンソ・キハノは食事もろくに取らないで痩せぎすの不健康そうな初老の男性でしたが、騎士道物語ばかり読みふけるようになり、ついには現実と空想の区別がつかなくなり自分が騎士だと思い込むようになってしまい、世直しをするための活動に出かけます。
現代日本で置き換えると漫画やアニメばかり見て自分も主人公のようになったと思い込んでしまうという中二病状態に陥ってしまったようなものですね。
またこのお話は大きく二部構成になっていて、全編ではドン・キホーテが騎士になったつもりで世直しに出かけ、後編では劇中でドン・キホーテについて書かれた本が出版されたためにその著者を探しに行く、または「ワシはこんなやつではない!!」と訂正させていくお話になります。