Thothの日誌

日々の活動や読んだ本について書き綴っていこうと思います

「運動脳」を読みました

アンデシュ・ハンセンさんの「運動脳」を読んでみました。Youtubeの本要約チャンネルやフェルミで取り上げられていたので手に取ってみました。

この本に書いてあることを一言で述べるとすれば、
運動すれば良いことがあるよ、に尽きますね。

私たちの脳は原始時代から変わっていない

以前にこちらの本を読んでいて、私たちの脳は原始時代から大きな変化はないようで、私たちが原始時代にタイムスリップしたら原始時代の生活を営めるし(捕食動物に食べられるかもしれませんが…)、原始人が現代に来たら現代の生活を営むことができるそうですね。

この本の要点

運動をすることによって脳にとっての栄養分が分泌されることで以下のメリットが得られると本書では書かれています。

  • ストレス解消になる
  • 集中力が増す
  • 創造性が上がる
  • うつ病を防ぎ、意欲を維持する
  • 記憶力を高める

なぜ運動が広まらないのか

このように良いこと尽くめなのですが…ではなぜこれほどまでに効果的なことが広まらないのか、という点にも注目しております。それによると運動によって疾病を防ぐことができても利益は上がらないですが、薬を開発販売することで利益を上げることができるかららしいです。また、消費者(つまり製薬会社以外の人)に着目しても問題点があるように感じます。
精神科医が患者に対してうつ病や精神的な不調に「運動が効果的だ」と告げても「そんなものに効果があるとは思えない。薬を出してくれ」といわれるそうです。私たちの側にも「薬で何とかしよう」という意図があるのかもしれませんね…

このエピソードを読んで、旧約聖書に出てくるナアマン将軍を思い出してしまいました。引用すると…

シリヤ(アラム)の王は、軍の最高司令官であるナアマン将軍を非常に重んじていました。ナアマンが軍隊を率いて、何度も輝かしい勝利を収めたからです。彼は押しも押されもしない偉大な英雄でしたが、なんと、ツァラアト(皮膚が冒され、汚れているとされた当時の疾患)にかかっていたのです。 かつてシリヤ軍がイスラエルに侵略した時、捕虜の中に若い娘がいて、ナアマンの妻の召使になっていました。 ある日、その少女が女主人に言いました。「だんな様は、サマリヤにいる預言者のところへ行かれたらよろしいのではないでしょうか。きっと、その方がツァラアトを治してくださいます。」 そこでナアマンは、少女のことばを王に話しました。 シリヤの王は、「その預言者のところへ行くがよい。イスラエルの王にあてて紹介状を書こう」と言いました。そこでナアマンは、贈り物として、金六千シェケル(六十八・四キログラム)と銀十タラント(三百四十キログラム)、それに着物十着を持って、イスラエルへ出発しました。 イスラエルの王への手紙には、こう書いてありました。「この書状をあなたに手渡す者は、私の家臣ナアマンです。ぜひとも、ナアマンのツァラアトを治してください。」 イスラエルの王は手紙を読むと、服を裂いて言いました。「シリヤの王め、ツァラアトの者をよこして、病気を治してくれと無理難題を吹っかけてきている。私は殺したり、生かしたりできる神だろうか。これは、侵略の口実を見つける罠に違いない。」 預言者エリシャは、イスラエルの王が苦境に立たされていることを知り、人を送って、次のように言いました。「なぜ、そんなに取り乱しているのですか。ナアマンをよこしてください。彼は、イスラエルには神の預言者がいることを知るでしょう。」 ナアマンは馬と戦車を従えて、エリシャの家の玄関に立ちました。 エリシャは使いの者をやって、言いました。「ヨルダン川へ行って、体を七回洗いなさい。そうすれば、ツァラアトは跡形もなくなり、完全に治ります。」 これを聞いたナアマンは、ひどく腹を立て、不きげんそうに言いました。「なんということだ。預言者がじきじきに出て来てあいさつし、患部に手をあて、彼の神の名を呼んでツァラアトを治してくれると思ったのに。 川で洗えだと? それなら、ダマスコのアマナ川やパルパル川のほうが、イスラエルの川よりよっぽどきれいじゃないか。どうしても川で洗わなければならないというのなら、故郷の川でやったほうがまだましだ。」彼は憤慨しながらそこを去りました。 その時、部下がこう説き伏せたのです。「もしあの預言者に、何か難しいことをせよと言われたら、そうなさるおつもりだったのでしょう。それなら、体を洗って、きよくなれと言われただけのことですから、そのとおりになさってみたらいかがですか。」 それももっともです。ナアマンはヨルダン川へ下って行き、言われたとおり、七回、水に身を浸しました。すると、彼の皮膚は幼子のようにつやつやしてきて、すっかり治ったのです。
‭‭列王記Ⅱ‬ ‭5‬:‭1‬-‭14‬ ‭JCB‬‬
https://bible.com/bible/83/2ki.5.5-14.JCB

モチベーションが高まるのは程よく難しいタスクといわれるので運動は「取るに足らないもの」と見なされ過小評価されナアマン将軍のように「そんなことで良くなるのか?」という思いを抱いてしまうのでしょう。

やりすぎない程度のランニングが一番効果的と言われますが、ウォーキングでも効果はあるそうなのでせっかく購入したステッパーをまた使おうかな、と思いました。