ユヴァル・ノア・ハラリ 著の『サピエンス全史』を読みました。
農耕が始まった農業革命は人類にとって進歩の一つで素晴らしいものだ、と思っていましたが本書ではそうではないかもしれないと気づかせてくれました。
特に、もともとの人類は家族単位、もしくは村レベルの小さな集団で暮らしていましたが、「家族」を拡大解釈し、会社や国という組織を作ったことで、個人としては過酷な生活を強いられるようになったなど、かなり衝撃的でした。
また、幸福についても述べられており、
宝くじに当選した人と、車の事故で体に後遺症が残る人の10年後の幸福度は同じである可能性が高いとのことです。
幸福度というのはどうやら体温や血糖値のように一定に保たれるものらしく、一時的に高低差がついてもベースラインに戻ってしまうかなり扱うのが難しいものなんだとか。
こう考えると幸福を追いかけ続けても到達できない理由の一端が見えてきたなと思います。
私も日本人で会社員の一人ですが、会社や国に尽くしすぎると搾取されかねないと思いました。