Thothの日誌

日々の活動や読んだ本について書き綴っていこうと思います

海外小説は難しい…

角川文庫から出版されていた『レ・ミゼラブル』を読みました。

 

原作は脇役にも人物像を詳しく描写したり、時代背景についても事細かく説明しているためにとても長いものになっているそうです。その為、欧米であっても読みにくい書物になっているのだとか。

その過剰な説明を削ぎ落としたものを翻訳したのがこちらの本になります。…それでも冗長だと感じてしまう自分がいます…。

途中から会話だけ読む読み方にシフトして読んでしまいました。(笑)

 

小学生並みの感想になってしまいますが、この本を読んで感じた事は…

  • 「コゼットを守る」という人生の目的を持ったジャン・ヴァルジャンはとても逞しかった
  • マリウスとジルノルマンが和解し、コゼットと結ばれてよかった
  • コゼットは不遇な幼少期を過ごしながらも最後は幸せに暮らす事ができてよかった

本当に申し訳ないのですが、このくらいしか出てこなかったです…。

駅伝小説 読みました

瀬尾まいこ 著の『あと少し、もう少し』を読みました。

 

 

中学時代は運動部所属でもありませんでしたが、たまには中学時代を思い出したいなあと思いながら手に取りましたね。

 

この本は陸上部の桝井が駅伝に出場するためにメンバーを募り、大会に挑むものなのですが、駅伝の1区~6区までをそれぞれの走者が大会までの日々を回想し、大会本番の様子を独白していく構成になっております。ちゃんと前後の順番の走者と関係が濃くなっていていますね。

僕なりに登場人物それぞれに感じたことは…

 

1区 設楽

いじめられっ子だったらしく、粗暴で怖い大田を避けていましたが、大田からはむしろ一目置かれていたという嚙み合わなさがありましたね。

 

2区 大田

自分のできる範囲でしかやろうとしない。気づいたら自分にできることはほとんどなくなっていた。という状況は僕にも心当たりがあるので、身につまされる思いでした。今では僕も能力は(ある程度まで)伸ばせることができるとわかったので、少しは頑張れるようになったかなと思います。

 

3区 ジロー

一見、人生ハードモードに見えて意外とやっていけそうな人。彼は頼まれごとに弱く、断れない性格です。大田関連の時に「普段不良の人は少しちゃんと出席するだけで褒められるのに、まじめにやっている人は頑張っていても見向きもされない」という心情を吐露した時は不条理さを感じてしまいましたね。ですが彼の場合、自分を偽らないし、取り繕うこともないので余計なダメージは負わなさそうです。桝井とはその点で異なると感じました。部長か頼まれた助っ人かという立場の違いもありますが…

 

4区 渡部

俊介の言う通り、「キャラ設定に迷っているうちに、インチキくさい芸術家みたいになった」人だなあと初見で感じてしまいました。(笑)そんな変なことをしなくても彼の場合は周囲の心の機微を察知する能力に優れていますし、思いやりもありますし、駅伝に出場すると決めたらきちんと練習もするなどやると決めたら徹底しているので、十分魅力的だと思いました。俊介も彼だからこそ胸に抱えるものを少しのぞかせることができたのかもしれません。

 

5区 俊介

楽しい時間を共有したい人と、自分についての深い悩みを相談できる人は異なる。というのが明確に描かれていましたね。俊介にとって前者は修平で、後者は渡部だったんですね。

彼は桝井に対して尊敬を超える思いを抱くようになりました。最近ではLGBTにも寛容になってきたとはいえ、まだまだ理解を得るのは難しそうです。かわいい女の子談義や桝井の不調など俊介がその場に居づらい雰囲気の時の避難先が渡部だったというのが5区になって明かされた形になっていました。

 

6区 桝井

彼は一見爽やかに見えますが、他者と深い関係になるまで踏み込めず他者とのコミュニケーションの間に壁を挟んで接していた状態でした。また、部長という重責を感じていたり、自分の本心を偽って爽やかに見せたり、読んでいて心配になってしまう人物でした。

設楽とはお互いに距離があると感じていたり、ジローからは息が切れる練習後でも涼しい顔をしている桝井を見て「冷却装置でもついているのか」と感じたり、「何を考えているんだ?」と思われていたりしています。俊介とは先輩後輩の関係で弱みを見せられないので桝井が不調になるとよそよそしくなってしまっていました。とはいえ、集団から疎外された経験を持つとこうならざるを得ないなと感じてしまいました。

俊介は桝井の走りを参考にしているので彼自身は「自分の走りをしていない」と感じつつも、桝井からは「俊介の走りは俺の走り。だから俊介を思い浮かべれば自分の走りをすることができる」と思いながら走るシーンは二人の関係性の濃さを物語っているなと感じました。

SFといえば

今週のお題「SFといえば」について書いていこうと思う。

 

自分にとってのSFというと「ターミネーター」と「スターウォーズ」がツートップな気がする。

ターミネーターは一応1〜4まで観た。人類と機械が戦争を起こすようになって未来に人間側の主導者になるジョンの存在を抹消する為サラの命を狙い、人間側のカイルが助けにくる…というなかなか胸熱なストーリーだった。おそらく最も有名なのが2で液状に姿を変えるT-1000が顔色変えずに真顔で走ってくる姿はとても印象的だ。それに対して3は…

昔、WOWOWターミネーターシリーズ一挙放送と宣伝されてて放送される作品が

と見事にハブられていたのが…確かに女性型ターミネーターくらいしか印象ないけど…

 

 

それに対してスターウォーズは一応1〜9まで全て観た。自分が子供の頃に1.2.3の3部作を見たのもあってジェダイが活動していた時代が自分にとっては最もスターウォーズを代表していると言える。ジェダイの修行の様子だったりライトセーバーの使い方にも流派があったり、子供の頃はそんな設定を楽しんでいたと思う。特にヨーダの構えのアタルの動きが好きだったと思う。杖を持ってる爺さんが戦いになるとめっちゃ俊敏に動くのがギャップがあって面白かった。(笑)

ハリーポッターシリーズ

オーディブルの聴き放題会員になって『ハリーポッターと賢者の石』を聴きました。

車出勤の為、車内でオーディオブックを聴いていたのですが、オーディオブックも紙や電子書籍と比べて金額が高い為、買うことができる量にも限りがありました。また、買ったとしても必ずしも面白いものではない場合、困っていましたね…

そういうわけでオーディブルの聴き放題に登録しました。月1500円なので1月1冊聴けば元が取れるくらいです。ネット検索すると「倍速や3倍速でも慣れれば聴けます!」と書いてあるところもありますが、オーディオブックは5年くらい聴いてますが、一向に速度を速める事ができる気がしないです。本当に聞き取れているんでしょうか…?

2022/10/15追記

なんと2022/11/09以降聴き放題コンテンツではなくなってしまったので今後はKindle Unlimitedで読む事になるかもしれないです。

2023/09/03追記

再びAudibleで聴き放題になっているので聴いております。

 

ハリーポッターシリーズは映画で賢者の石から秘密の部屋まで観ていたのですが、昔の事なので内容は覚えていませんし、シリーズを最後まで追っていないのでこれを機に聴いてみようと思います。調べようと思えばネタバレを調べることができますが、一応自分の耳で聴いていこうと思います。

 

 

賢者の石

改めて聴いてみるとハリーはかなり冷遇されていたんですね…。子供時代に賢者の石を観たので全く覚えていなかったです。今作だけではまだ何故ダーズリー一家からここまでの扱いを受けるのか分かりませんが、相当なことをハリーの親はやっていたのでしょうね…。

組み分け帽子でハリーはスリザリン適性があったとは驚きです。

 

秘密の部屋

映画版を観ていたのでトム・リドルの日記が黒幕で最後ハリーが牙で日記を刺すところは覚えていました。

ジニーのハリーへの思いがトムを通じてバラされてしまうのはなかなか彼女にとってはキツいですね…。

ギルデロイ・ロックハートはネタキャラとしてはかなり面白かったです。他人の手柄を横取りするのはいただけないですけどね。

 

アズカバンの囚人

ここから初見(初聴?)です。

前2作の時から感じていましたがハリーの不味いなぁと感じるところが徐々に顕になっていると感じました。自分の意思で決めてしまうと周りを気にせず突っ走ってしまうところがありますよね…。自分の信念の為に規則を破ることを辞さない、というグリフィンドール気質もあるかもしれませんが。また、勘違いしていたとはいえハリーもロンも人の話を聞かな過ぎです。(汗)スキャバーズの件はもう少しルーピン先生の話を聞いてもよかったんじゃないかなぁと思ってしまいます。犯罪者と親しい関係というのが許せなかったのかもしれませんが。

ハーマイオニーは今回授業を詰め込み過ぎて痛い目に遭いますが、僕も似たようなところがあるので少し共感してしまいましたね。色々やってみたくなるんですよね。

 

炎のゴブレット

前作アズカバンの段階で片鱗は在りましたがこの辺りからハリーの癇癪持ちが顕著になってきます。ロンと微妙な関係になってハーマイオニーが二人を繋ぎとめようとしているところはとても良かったですね。

そして見どころは何といってもヴォルデモート復活、そして「お辞儀をするのだ!」ですね(笑)

ただ学園生活も描くためかボリューミー(悪く言うと冗長)なのが欠点でして、再聴は厳しいなと感じました。

 

不死鳥の騎士団

ハリーの癇癪が最高潮でした…。聴いていてこちらも少しイラっとしてしまったは否定できません。また、この辺りから(うすうす気づいていたけど)グリフィンドール生の短所が目立ってきます。よく言えば己の信念に忠実、悪くいうと独善ですね。これまでのハリーたちの行動や、ブラック、そしてハグリット…お前どんだけ危険生物が好きなんだよ(笑)

また、ダンブルドアが魔術を明確に行使しだすのもこの本からですね。

小説の読み方

以前自己啓発書を読むくらいなら小説を読め、という本を読んだことがあるので、小説も読んでみようと思いました。

 

とはいえ小説にはビジネス書や評論、論文とはまた違った特徴があり、読みにくい部分があります。

  • ビジネス書の場合、タイトルや目次から何についての本かがわかるように書かれているが小説はそうではないこと。その為、小説を買う場合、一種の博打をしているような感覚がある。
  • 飛ばし読みをすると話が分からなくなり、どうしてそうなったのかがわからなくなったり、そもそもどこまで飛ばすか基準を設けにくかったりする。(ビジネス書のように章分けがはっきりしておらず、「第1章」という見出しで100ページ以上もある場合がある。)

 

私も小説がスラスラ読めるわけではないですが、意識していることとしては…

 

 

基本は最初から読む

途中から読んでも話が分からなくなるので正攻法に行くのが基本になります。ビジネス書とは真っ向から対立する読み方ですね。

しかし、ここで問題になってくるのが退屈だと思ってしまう個所にぶち当たったときでしょう。「この本読むのやめようかな…」と心の声が言い出す瞬間です。このときにとれる手段としては…

  • そのまま読む(垂れ流し)
    • その時はつまらないと思っていても後になって伏線であったことに気づくと「そういうことだったのか!!」と小説の面白さに気づくこともあります。
    • オーディオブックで興味はなくとも、頭に入らなくとも再生を続けるようなイメージです。
    • 『本を読む本』でも書かれていますが、小説を読む場合、書かれている事柄に批判的にならず、積極的に受け入れる姿勢が必要になります。
  • あきらめる(笑)
    • 人生は限られていますし、結末まで行ってもつまらない場合もあります。前述のとおり、小説を読むのは一種の博打をしているようなものなので読んでもつまらない場合はどうしても出てきてしまいます。その本には見切りをつけて他の本を読んだ方が楽しめるかもしれません。

この方法ではいささか脳筋すぎる方法なので強靭な精神力を持つ人にしかできなくなってしまいます(笑)。

 

 

以降、工夫していく内容になります。

 

 

登場人物は押さえておきたいが、無理に覚える必要なし

小説の構成要素としては話の流れ(次項参照)、登場人物の性格や行動、世界観、時代背景でしょうか。

群像劇や登場人物が多数出てくる小説は読みにくいもの筆頭だと思いますが、テストに出題されるわけではないので必ずしも覚える必要はありません。

十五少年漂流記』などはタイトルの通り15人の少年たちが登場しますが、重要人物の描写は何度も出てきますので、ブリアン、ドノバン、ゴードン、ジャックを覚えることはさほど難しくありません。登場人物の記憶を自然な記憶に任せておくのが重要ですね。

 

 

三幕構成を意識する

三幕構成は主に映画で用いられる構成のフレームワークのようなものです。

  • 設定
  • 対立
  • 解決

基本的にはこの流れでストーリーが進行し、所々ステップの移行がないと変化が乏しく、観客の興味が一気に削がれるらしいです。小説にもこれが当てはまると思います。

  • 設定では主人公や登場人物を読者に提示するステップ。どんなに遅くなっても次の「対立」のステップまでに登場人物を登場させるのが鉄則。特に映画の場合最初の10分が要になり、ここで視聴者の興味が得られなければ見向きもされなくなる。そしてこのステップでその作品の世界観や主人公の思想を描写すること
  • 設定の段階では日常が描かれる事が多いが、それが一変するような出来事によって「対立」のステップに移行する。この段階では主人公がその作品において取り組むべき事柄がはっきりとし、何をすれば良いのかが、見えてくるようになる。
  • 自分で解決法を見出したり、誰かからの助言(これが著者や脚本家の主張になる事が多い)によって「解決」のステップに移行して話が完結する。この段階ではクライマックスになる事が多いので尺としては短くなる。

 

伏線か、著者の気まぐれか

作家の森見登美彦さんが、著書『太陽と乙女』というエッセイで作品を書くときの様子を述べておりました。

 

現時点でこの本は手元にないので引用が難しいのですが、以下のような主旨の事を述べておりました。

 

物語を書いていると当初予定していたプロットとは異なる構想が浮かんでくる。その内容を組み込んだとしても本筋からは外れた内容になるが書きたくなったから書いた。

 

私たちが本を手に取り、読む段階ではすでに作品になってしまっているので少し難解であったり、「これはどういう意味があるんだろう」と疑問に思う箇所も出てくる事があります。それが伏線であったなら分かり易いのですが、著者の気まぐれである場合もある、という事を知っておいた方がよさそうです。

論文においては明瞭に主張を述べ、知識の伝達が目的になっていますが、小説においては必ずしも明確な主張を持つ必要がない点が異なります。

反自己啓発書、になるのかな?

先日、スヴェン・ブリンクマン 著の『地に足をつけて生きろ!』という本を読みました。

 

 

ジャンルとしては反自己啓発がテーマとなっており、自己啓発の問題点を挙げ、その代わりにどのように生きていくかを提案する内容になっています。

 

内容としては酒井穣 著の『自己啓発をやめて哲学をはじめよう』という本に近いです。

 

 

 

己の内面を見つめたりするな

 

自己啓発書などではよく「自分を知ろう」だとか「内面を見つめると解決策が見えてくる」、「答えは自分の中にある」などと言われますがそれも行き過ぎると弊害が出てきます。

例え自分の内面を見つめたとしても何もないかもしれないし、もしもあったとしてもこの考え方は猟奇殺人やサイコパスのような他者を顧みないような人たちの性質を助長させるだけなのではないか。と本書は述べています。たとえ「俺はこれがしたいんだ!邪魔するのは権利の侵害だ!」と言われても迷惑なものは困りますね…。

 

 

人生のネガティブにフォーカスする

 

ポジティブは何かともてはやされやすいですが、こちらにも問題はあります。ポジティブすぎると、本当は何か手を打たなくてはいけない危険な状況にあるにも関わらず「俺は大丈夫だ」と根拠なく自信を持ってしまいます。その危険な自信を政治家が持つと「よろしい。ならば戦争だ」という事態にもつながってしまうと警告しています。

 

昔の私もポジティブの方がいいと思っていましたが最近では現実をしっかり見た方がいいなという考え方にシフトしてきましたね。

 

 

小説を読むこと

 

自己啓発書と同じくらい人を危うい方向に導きやすいのが伝記なんだとか。自己啓発書の場合、仕事の成功や何かの達成に重きを置きすぎていて「それだけ良ければいい」という短期的・近視眼的な内容になるものが多いです。

伝記もまた、偉人の素晴らしい所にばかりフォーカスが当てられてしまいがちです。しかし、その人の黒い部分や見えない苦労、恵まれた環境や両親から受け継いだ遺伝子や習慣など人それぞれ違う部分というが無視され、皆も彼のようにすれば成功する、という方向に導きがちです。

 

小説の場合、ハッピーエンドばかりではなく、バッドエンドの物もあり、単純な勧善懲悪では片づけられないものも浮き彫りに出てきます。ハッピーエンドに見えて考えさせられるものもあります。

 

 

気になる点もあります…

 

最後にこれだけはとても気になったのですが、難しい言葉が沢山出てきて理解に苦しみました。訳者あとがきによると原文もこんな感じだったらしく、四苦八苦しながら翻訳作業に取り組んだと述べておりました。

大学時代の私は体育会系の部活に所属していたのもあり、成果を出すことを求められていたので自己啓発書は結構読んでいました。しかし、そのジャンルの少し偏った内容やだいたい他の本と同じことを述べているものが多いと感じて最近では離れていました。

 

これを機に私も小説を読んでみようかなと思いました。

「限りある時間の使い方」を読みました

オリバー・バークマン 著の『限りある時間の使い方』を読みました。

この本は原著『Four thousand weeks』の時から気になっていたのですが、英語だったので読めなかったんですよね…

 

現代人がなぜこんなに忙しいのだろう?という問題提起からこの本は始まります

 

 

現代人が忙しい原因

本書を読んで現代人が忙しい原因をまとめてみました。

 

  • 効率化には罠がある。ある作業が1時間かかっていたがそれが1分に短縮されたとしても今度はその1分が長いと感じるようになる。
  • 他のビジネス書にもある通り、「重要な事からやろう」としてもそもそも現代では重要だと思う事が多すぎる。
  • 便利になるほど私たちは苦痛を感じやすくなる。
  • 「もっと生産的でなければ」という強迫観念の為に休日にも時間を有効活用しようとしてしまう。時間を有効活用しようとすればするほど焦りが生まれ、私たちは時間の使い方が下手になってしまう。
  • 未来の為に今の時間は準備期間になるのだ、という思考の為に「現在が未来の為だけに存在する」ようになってしまう。
  • あるプロジェクトを取り組んでいたが、それが行き詰まった時に別のプロジェクトに魅力を感じてしまいがちでプロジェクトを移ると一見進展しているように感じるが、実態はそうではなく停滞してしまう。

 

本書から読み取れた問題の原因はこの辺りだと思います。私も休日に勉強したり何かを達成する為に◯◯をやるぞー、と意気込んだり、取り組む物事をコロコロ変えたりなどは身につまされる思いになりました…

 

 

 

 

どのように対処すれば良いのか

他の時間管理術のようなスケジュール管理などは出てきませんが、本書では少し一味違う対処法を提案しています。

 

  • 選択肢を減らす。特に重要度が中程度のタスクが最も注意を削がれやすく危険なものになるのでやらないと決めることも重要になる。
  • 1日に行う作業量を固定にする。どんなに調子が良くても決めた時間が終わったら作業を終わらせる。焦って長時間行ってしまうとその後またプロジェクトに取り掛かるのが大変になる。
  • ちょっと不便なものを使う。ノートとペンなどは書くことしかできませんが、書くことだけやれば良くなります。このように「◯◯しかできないけど◯◯だけやれば良い」というものを見つけるのがポイント。
  • 「何もしない」という事をしてみる。「何かしなくては」という思いは焦りを生むし、現実逃避の為に何かをするというのはしてしまいがち。
  • 「その活動自体が好きなこと」をする。要するに趣味。

 

思考法にもなりますが、著者は「時間を所有する」というのもおかしいと主張しています。未来はまだ決まっておらず、もしかしたら事故で自分の人生が終わってしまうかもしれない。時間を持っているという感覚は幻想に過ぎないとの事です。

 

また、とある大学の美術の先生は学生に「絵画、彫刻作品を一つ選び3時間ずっと眺める」

という課題を与えるらしいです。芸術は効率化するものではなく、制作するのに時間がかかる事を身をもって教える為だとか。

…3時間はキツイ…。

 

少しずつ自分も変えていこうと思います

 

私も他のタスクが魅力的に見えて変えてしまったり、自己研鑽が行き過ぎて未来の為に今を使おうとしたりしておりました。

 

少しずつで良いので1日生産的な活動から離れることもしてみたいと思います。

仕事に関わること、家事などの義務、筋トレ、プログラミング、数学などの鍛錬からも離れる時間というのは必要ですね。